各種注入モード(大量、PTV、低温、オンカラム)が可能。独自開発の【胃袋型インサート】を使用することで、最大200µLまで注入できます。通常の1~2uL注入に比べ、数十~100倍の感度が確保でき、試料採取量の少量化や、濃縮操作の省略・軽減を可能にします。ヘリウム代替ガス(水素・窒素)を使用した際の感度低下への対応にもお使いいただけます。
【 ご導入の目的例 】
□とにかく大量注入して感度を稼ぎたい
□トリプル四重極MSでもスキャン測定をしたい
□前処理で濃縮を省略した分、GC-MSに大量に注入したい
□キャリヤーガスをヘリウム以外に切り替えた分の感度低下を大量注入で補いたい
□低い温度で注入し、サンプルや溶媒への高温の影響を抑えたい(温度コントロール:PTV機能)
□他社PTV注入口(ストレート型ライナー)で注入口そのもの(ライナー底部)が汚染されるので、胃袋型ライナーを使用したい
□ダイオキシン分析装置の更新で新たな大量注入口を探していた
□導入実績(250以上):各省庁、各国立研究所、地方衛生研究所、保健所、水道局、食品・飲料メーカー、登録検査機関、受託検査機関、農業団体、生協、科学捜査研究所、大学など
胃袋型をしたインサート内に、試料を液体状態で保持することができるため、大量注入法の条件設定が容易になりました。しかも、インサート内の試料を低い温度でカラムへ導入できるため、熱に弱い物質にも対応できます。また、インサートは簡単に交換できるため、メンテナンス性も向上します。
①インサート内で試料溶媒が突沸をおこさないように、注入口温度を溶媒沸点より低めに設定した状態で試料を注入し、液体状態でインサート内に保持。
②スプリットモードで揮発してくる溶媒蒸気を排出し、インサート内で試料を濃縮する。
③スプリットレスモードで注入口温度を上げ、目的物質を分離カラムに導入し、分析を行う。
④スプリットモードにし、インサートに残存している夾雑物を除去。
同じ試料を通常の注入量2μl注入して得られたクロマトグラムと、大量注入により100μl注入して得られたクロマトグラムです。2μl注入して得られたクロマトグラムではピークがノイズと重なり定性・定量が困難ですが、大量注入により得られたクロマトグラムからは定性・定量が容易に行えます。微量分析において感度が足りない場合に大量注入法を用いることで10~100倍の感度向上が図れます。しかも、そのデータの信頼性も高くなります。
マウスなどの小動物を使用した生体分析の場合、大量注入法を用いることで、マウスなどの動物実験などのような限られた試料量でも分析が可能になります。しかも1匹のマウスで経時変化を見ることもできます。
環境分析などのような試料量が多い分析において、大量注入法を用いることで、試料量を1/10~1/100に減らすことができます。これにより通水時間が大幅に短くなり、また固相充填量の少量化に伴い、乾燥時間の短縮化や溶出量の少量化が図れます。しかも溶出と同時に定容を行いそのまま測定ができるため、総合的に前処理時間を大幅に単出することが可能になります。
胃袋型インサートで濃縮しながら効率の良い誘導体化を実現
①試料と誘導体化試薬を混液状態でインサート内に保持。
②スプリットモードで揮発してくる溶媒蒸気を排出し、インサート内で濃縮させながら誘導体化。
③スプリットレスモードで注入口温度を上げ、誘導体化物をカラムに導入し、分析。
大量注入口装置 (LVI-S200) を装備したトリプル四重極 GC/MS/MS による残留農薬分析(アジレント・テクノロジー株式会社)
【LVI-S250メンテナンス】①作業を始める前にR【GC2030NX】
【LVI-S250メンテナンス】②インサート交換【GC2030NX】
【LVI-S250メンテナンス】③Oリング上交換【島津型_231220】
【LVI-S250メンテナンス】③Oリング上交換【GC2030NX】
【LVI-S250メンテナンス】④セプタム交換【GC2030NX】
【LVI-S250メンテナンス】⑤Oリング下交換【GC2030NX】
【LVI-S250メンテナンス】⑥ヒーター交換【GC2030NX】
LVI-S200メンテナンス インサート交換(Agilent社製品)
LVI-S200メンテナンス セプタム交換
LVI-S200メンテナンス ヒーター交換
LVI-S200メンテナンス カラム交換
【LVI-S250メンテナンス】Oリング(上)交換【アジレント型_231220】
LVI-S200メンテナンス オーリング(上)交換
LVI-S200メンテナンス オーリング(下)交換
LVI-S200メンテナンス インサート交換
LVI-S200メンテナンス セプタム交換