水質分析用SPE-GC SPL-P100

働き方改革に貢献!水質分析は完全自動化の時代へ
従来、固相抽出は手操作またはオフラインの装置で前処理を行い、溶出液を濃縮後に測定機器で分析をしていました。当該システムは、この工程(固相抽出から測定まで)の完全自動分析を実現しました。
測定時間=前処理時間となり、夜間に分析することで時間の有効活用にも貢献します。
□サンプル(抽出液など)をサンプルトレーにセットしGC-MSシーケンスをスタートするだけ
□数mgの微量充填カートリッジで溶媒の削減に貢献
□自動化よる高い再現性
□応用分野:農薬、カビ臭、フェノール類、流出油、飲料成分モニタリングなど
□導入実績:地方衛生研究所、浄水場、水道事業体、受託検査機関など
処理時間を劇的に短縮、自動化
従来の試験法で120分かかっていた固相抽出工程を、
スケールダウンすることで10分に短縮します。
操作は試料をバイアルに入れてSGI-P100にセットするだけです。
前処理~GC/MS分析までを完全に自動化可能です。
Flash-SPEによる濃縮工程
オンラインSPE-GCシステムのために開発された
固相カートリッジ「Flash-SPE」に試料を濃縮することで、
大量注入口装置LVI-S250と組み合わせて試料の全量注入が可能となります。
効率的な連続、自動分析
□各種ノズルにより多段階通液が可能に
各工程(コンディショニング、試料吸引負荷、洗浄、窒素通気、溶出)専用のノズルを用いることで、スムーズな多段階通液処理を行います。
□溶出と同時にGCへ注入
Flash-SPEとニードルを連結後、注入口へ挿入し溶出。スパイラルインサートを搭載したGC用大量注入口装置LVI-S250が数十µLという溶出液の全量注入を実現。
環境分析
メンテナンス動画
- アジレントインジェクタへの交換方法
- 島津インジェクタへの交換方法
- 水中農薬分析動作
導入前のご質問
製品の仕様等につきましては、製品詳細ページ、または製品カタログよりご確認ください。- 対応可能なGCは?
現在のところアジレント社製7890GC,8890GCシリーズ、島津社製GC-2010,GC-2030シリーズに対応しています。その他GCシステムについても順次対応していく予定です。
より詳しく知りたい場合はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
- 大量注入口装置は必要ですか?
本システムにはアイスティサイエンス社製大量注入口装置LVI-S250が必要です。
大量注入口装置LVI-S200をお持ちの場合はバージョンアップにて対応が可能です。ご相談ください。
- 消耗品はどのようなものがありますか?
- 消耗品リストをご確認ください。
- 購入時の確認項目は?
- 購入前チェックリストをご確認ください。
- 導入済みのLVI-S200/LVI-S250に増設できますか?
対応可能なGCでLVI-S250をお使いの場合は増設可能です。
LVI-S200をお使いの場合はLVI-S250へのアップグレードが必要です。より詳しく知りたい場合はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
- 既存のインジェクター(オートサンプラー)との併用は可能ですか?
同時に使用することはできませんが、前処理部を取り外して既存のインジェクターに乗せ換えることで併用可能です。
トラブルシューティング
下記以外のトラブルについては、トラブルシューティングマニュアルをご参照ください。- ロボットアームのエラーが発生した場合
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①コントローラの電源をお切りください。 ②再度電源を投入し、ソフトウェアから「上に上げる」ボタンを押してアームを上昇させた後、「ホーム」ボタンを押してアームを初期位置に戻してください。 ③上記操作によりロボットアームが正常に動作しない場合、お手数ですがサポートまでご連絡ください。
【エラーコード】(0002)【付加情報】(013F) 【エラーの種類】移動不能(右手系から左手系) 【症状】右手系(移動元の手系)から左手系(移動先の手系)への移動が不可能です。 【対応】装置の電源を落とし、手動でアーム位置をホームポジションへ移動します。
【エラーコード】(0002)【付加情報】(0140) 【エラーの種類】移動不能(左手系から右手系) 【症状】左手系(移動元の手系)から右手系(移動先の手系)への移動が不可能です。 【対応】装置の電源を落とし、手動でアーム位置をホームポジションへ移動します。
【エラーコード】(0006)【付加情報】(012E) 【エラーの種類】原点未了 【症状】ロボットの原点復帰が完了していません。 【対応】原点復帰操作を行います。 装置電源を落としてこのエラーが発生する場合、 バッテリーの電圧が低下している可能性があります。
【エラーコード】(0011)【付加情報】(019A) 【エラーの種類】アブソバッテリーエラー 【症状】アブソバッテリーの電圧低下。アブソバッテリーの断線もしくは接続がされていません。 【対応】アブソバッテリーを交換します。
【エラーコード】(0011)【付加情報】(0320)【エラーの種類】モータ過負荷 【エラーコード】(0011)【付加情報】(0322)【エラーの種類】電流リミット異常 【エラーコード】(0011)【付加情報】(038F)【エラーの種類】速度偏差異常 【エラーコード】(0011)【付加情報】(0393)【エラーの種類】モータ過電流 【症状】ロボットのモータに強い負荷が掛かっています。 ロボット駆動部のメカロックが起きています。 【対応】ロボットアームの負荷となっている原因を除きます。 送液部の電源を切り、アームに付いているノズルなどを手で外してください。 ロボットの可動範囲に障害物がある場合は、全て除いてください。
【エラーコード】(0011)【付加情報】(0394) 【エラーの種類】ドライバ過熱 【症状】送液部のロボットコントローラの内部温度が高くなっています。 【対応】装置の設置環境温度を下げてください。 コントローラの冷却ファンフィルターが汚れている場合は清掃してください。
- センサーエラーが発生した場合
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センサーエラーにより装置が停止した場合、各ノズルや固相が正常な位置にセットされていない可能性があります。所定の位置にノズルや固相が正しくセットされているかをご確認ください。
また、窒素ガスの圧力が不足している場合にもセンサーエラーが発生します。窒素ガス供給圧力が足りないときには、レギュレーターの圧力設定値やガスボンベの残量などをご確認ください。
- シリンジポンプエラーが発生した場合
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【エラーコード】X0:正常 【症状】正常動作:異常なし
【エラーコード】X1:初期化エラー 【症状】原点復帰が正常に行われなかった場合に発生します。 【対応】・シリンジ、バルブ、配管の詰まり、接続部の緩みを確認してください。 ・再度シリンジポンプの原点復帰を行ってください。
【エラーコード】X2:無効なコマンド 【症状】通信状態が不安定な可能性があります。 【対応】・メソッドを再実行してください。 ・パソコンと送液部を繋ぐ通信ケーブルが抜けかかっていないか確認してください。 ・症状が頻発する場合は、ログファイルをサポートまで送付ください。
【エラーコード】X3:無効なオペランド 【対応】このエラーが発生した場合は、サポートまでご連絡ください
【エラーコード】X4:無効なコマンド・シーケンス 【対応】このエラーが発生した場合は、サポートまでご連絡ください
【エラーコード】X6:EEPROMエラー 【症状】EEPROMに欠陥がある場合に発生します。 【対応】・ハード不良の可能性があります。 (このエラーが発生した場合は、サポートまでご連絡ください。)
【エラーコード】X7:初期化未完了 【症状】原点復帰が完了していません。 【対応】・原点復帰を行ってください。 ・メソッド内に「原点復帰」コマンドが入っていない場合、 最初に「原点復帰」コマンドを挿入してください。
【エラーコード】X9:プランジャーの過負荷 【症状】シリンジ・プランジャーに過剰な背圧がかかっています。 【対応】・シリンジ、バルブ、配管の詰まり、接続部の緩みを確認してください。 ・装置構成と装置に取り付けているシリンジ容量が合っているかを確認してください。 ・症状が改善しない場合シリンジを洗浄する、または新品のシリンジに交換してください。
【エラーコード】XA:バルブの過負荷 【症状】シリンジポンプのバルブが正常に動作していません。 【対応】・シリンジ、バルブ、配管の詰まり、接続部の緩みを確認してください。 ・装置構成と装置に取り付けているシリンジ容量が合っているかを確認してください。 ・症状が改善しない場合、新品のバルブに交換してください。
【エラーコード】XB:プランジャー移動不可 【症状】バルブポジションがプランジャー動作可能な位置にありません。 【対応】・バルブの設定に誤りがある可能性があります。 (このエラーが発生した場合は、サポートまでご連絡ください。)
【エラーコード】XF:コマンドのオーバーフロー 【症状】通信状態が不安定な可能性があります。 【対応】・メソッドを再実行してください。 ・パソコンと送液部を繋ぐ通信ケーブルが抜けかかっていないか確認してください。 ・症状が頻発する場合は、ログファイルをサポートまで送付ください。