環境基準項目であるノニルフェノールの固相抽出からGC注入までを自動化した分析法です。
固相抽出操作の自動化により、実験器具等からのブランク検出の悩みを解消できます。
ノニルフェノール(4 ノニルフェノール)
M.F. :C 15 H 24 O
M.W. :220.35
logPow:3.28
ミネラルウォーターのブランク試料と標準溶液(0.1ppb)を添加した試料の代表的なMRMのクロマトグラムを図1.に示します。
ミネラルウォーターに0.01~1ppbまでの標準溶液を添加し固相抽出を行い得られた面積値から検量線を作成しました。面積値はNP1~NP13の各ピークの合計値です。R2=0.9958の良好な直線性が得られました。
*各ピークの面積値はブランクの値を減算しています。
河川水を用いてn=5で行った添加回収試験の回収率とRSDを表1.に示します。回収率はミネラルウォーターに標準溶液を添加し、固相抽出を行った面積値と河川水に標準溶液を添加し固相抽出を行った面積値との比較で算出しました。試料中濃度0.1ppb、0.5ppb、1ppbのいずれの濃度でも86~130%の良好な回収率が得られました。また再現性についても各濃度とも5%未満の良好な結果が得られました。
河川水/PFOA/自動分析
水中農薬/一斉分析/オンラインSPE-GC/GC-MS/MS
環境水/シマジン・チオベンカルプ/オンラインSPE-GC/GC-MS/MS
クロロフェノール類/オンラインSPE-GC/GC-MS/MS