従来GC-MSを使用したメタボローム分析では、前処理の際、脱水と誘導体化工程が煩雑で2日と長時間を要し不安定要素も大きいことが課題でしたが、当社が開発した「固相誘導体化」技術がそれらを解決しました。
しかも、アミノ酸、有機酸、糖、短鎖脂肪酸、核酸塩基などが一斉分析が可能です。特に、アミノ酸などと同じレンジ(濃度幅)で「糖」も対象にできることが特徴です。
工程の概要は、対象成分をイオン交換作用で固相カラムに保持し、保持したままアセトニトリルを通液し脱水、そして誘導体化試薬をしみこませることで固相カラム内で誘導体化とユニークな手法です。
前処理での弱点を克服することでGC-MS分析の様々なメリットを生かせます。(一斉分析、高分離、高感度、ライブラリの充実など)
また、これらの工程(固相誘導体化からGC-MS測定)まで自動化できるオンライン自動分析システムSPE-GC【SPL-M100】もご提案しています。
□脱水、誘導体化に10分!
□アセトニトリル・水抽出(例)で、クロロホルム不使用
□固相誘導体化に使用する器具は、Presh-SPEと1mLシリンジのみ(使い捨て)
□独自開発のPresh-SPEは数mgという微量充填で溶媒、誘導体化試薬の削減に貢献
□市販の誘導体化試薬1mLアンプルで、数十件のサンプルを処理可能
□一斉分析(アミノ酸、有機酸、糖、短鎖脂肪酸、核酸塩基など)
□販売実績:製薬メーカー、食品メーカー、酒造メーカー、国立研究所、バイオ系研究機関、地方衛生研究所、大学など
従来のメタボローム分析では採取した試料を溶媒抽出した後に遠心濃縮、凍結乾燥、誘導体化などの煩雑で長時間の前処理が必要でした。
固相誘導体化法により抽出後の前処理時間を短縮が可能となりました。