液液抽出により高濃度の極性の高いイオン性夾雑物を除去し固相への負荷を軽減しました。次に陰イオン交換による固相抽出によりPFASを保持・濃縮しつつ、非イオン性の夾雑成分を除去することで感度と精製度を向上させました。さらに、オンラインSPE-LC/MSシステムを用いることで、固相抽出からLC/MS測定までを自動化することが可能です。
「食品および血清中PFAS における液液抽出と固相 抽出法を組み合わせた迅 速かつ簡便で高感度な多 成分一斉分析法の開発」
佐々野僚一1,殷熙洙2
1株式会社アイスティサイエンス,2農研機構
第33回環境化学討論会(2025年)
固相抽出装置がLCに搭載され、SPEコンディショニング、試料負荷、溶出、LC注入までをオンライン全自動分析。
従来のオフライン分析による前処理法とオンラインによる前処理法のメリットを融合した画期的な装置です。
サンプルをバイアルにセットして装置をスタートするだけで、前処理(固相抽出)からHPLC-MS/MS測定までを全自動で処理できます。
前処理にかかる時間は12分で、2検体目以降はHPLC分析中に次のサンプルの処理を行うため、効率的に分析できます。
弊社特許技術であるMiVSバルブシステムを使用することで、固相からの溶出液をバルブ内で希釈しHPLCカラムに導入可能です。
MiVSバルブシステムを用いることで、目的成分がカラム内でブロード化することなくシャープなクロマトグラムが得られます。
河川水/PFAS/PFOA/PFHxS/自動分析
食品分析/PFOS,PFOA,PFNA,PFHxS