残留農薬迅速一斉分析法『STQ法』

『QuEChERS法』と『固相抽出法』を組み合わせた残留農薬迅速一斉分析法
抽出操作に『QuEChERS法』、精製操作に『固相抽出法』を取り入れた迅速で精製効果の高い残留農薬一斉分析法で、QuEChERS法の迅速・簡便さと固相抽出法の効果的な精製が可能です。
『GC-B法』、『LC法』などの目的に応じた分析法をご提案しています。
・精製効果抜群で難しいサンプルに対応可能な『GC-B法』
・低沸点成分や高極性成分が分析可能な『LC法』
第4回STQ法を考える会(2019年)
分類 | 演題 |
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講演 | STQ法の概念とメタボローム分析について<資料> STQ法の改良とジチオカルバメート、動物用医薬品分析の解説<資料> ユーザー様ご講演 4題 |
実演 | STQ法(手操作GC-B法、LC法の最新バージョン)の実演 ジチオカルバメート分析実(抽出→自動精製)<資料> グリホサート・グルホシネート手動分析の実演<資料> |
第3回STQ法を考える会(2016年)
分類 | 演題 |
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講演 | 技能試験の活用 ~当社の場合~ ユーザー様講演 3題 |
第2回STQ法を考える会(2014年)
分類 | 演題 |
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講演 | STQ法によるISOについて<資料> STQ 法から測定時におけるトラブルシューティング<前処理編><GC測定編><LC測定編> ユーザー様講演 3題 |
第1回STQ法を考える会(2013年)
分類 | 演題 |
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講演 | STQ 法の基礎概論および個別分析について<資料> 精度管理について~回収率の確認方法~<資料> ユーザー様講演 3題 |
STQ法と通知法、QuEChERS法との比較
PDFをダウンロード(1.9MB)残留農薬分析概要
- 残留農薬とは~抽出まで(初級編)_ナレーション付き
- 動画のダウンロード(272MB)PDFのダウンロード(音声無し)
- 残留農薬分析 精製(初級編)~固相の性質と使い方~_ナレーション付き
- 動画のダウンロード(346MB)
PDFのダウンロード(音声無し)
STQ法概要
- STQ法の概要
導入前のご質問
分析フロー等につきましては、分析法詳細ページ、またはSTQ法ガイドブックよりご確認ください。- STQ法とはなんですか?どのような意味がありますか?
食品中に残留した農薬(残留農薬)を測定するための分析手法です。
抽出操作に『QuEChERS法』、精製操作に『固相抽出法』を採用した分析法で、
Solidphase extraction Technique with QuEChERS method を縮めて『STQ法』と呼んでいます。現在ではそれを応用した個別分析や農薬以外の分析法も広い意味でSTQ法と言っています。
- 農薬一斉分析以外に何ができますか?
個別分析:グリホサート、ジチオカルバメート、ネオニコチノイド、動物薬一斉分析、マラカイトグリーン、アフラトキシンなど分析需要の高い成分に対応しています。
- どんな特徴がありますか?
・国内約 100 か所の導入実績(一部工程の採用も含む)
・提案開始より約10 年の実績による安定運用
・STQ 法ユーザーの内、半数が前処理装置をご導入され自動化を実現。
・主な導入先:農水省、地方衛生研究所、保健所、登録検査機関、受託検査機関、 食品飲料メーカー、農業団体、生協、食品輸入商社、大学など
・当社およびユーザー様による学会発表や論文投稿多数
・ISO17025 認定も複数あり。認定書試験法欄にに「 STQ 」の文言記載実績も。
・某技能試験で最も多い参加率の手法(次いで厚労省通知一斉試験法)
・AOAC に論文掲載
・個別法への応用も提案
- STQ法にはどのような器具・設備が必要ですか?
電子天秤、粉砕機、シャフトジェネレーター、遠心分離機、マニホールドといった器具・設備のほかに、試薬計量スプーンやSTQ法前処理用試験管ラックなどがあるとより効率的に分析することが可能です。
濃縮操作を行わないためロータリーエバポレーターは不要です。
- どんなサンプルに対応していますか?分析データはありますか?
青果物や加工食品の添加回収試験結果をアプリケーションノートとして公開しています。
公開されていない試料については、ご要望があればお問い合わせフォームよりご連絡ください。 次回以降の参考とさせていただきます。
- ISO17025の取得は可能ですか?
弊社ユーザー様がSTQ法でISO17025を取得した実績があります。
※手動分析/自動分析のどちらでも実績有
トラブルシューティング
下記以外のトラブルについては、お問い合わせページからお問い合わせください。- 分析値のばらつきが大きい。
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複数の成分でばらつきが大きい場合は、①→②→③の順序で確認します。
①GC、LCへの注入再現性を見る。同じサンプル(バイアル)を繰り返し注入したときにばらつきがあるか。 ②標準添加の際の操作を確認する。マイクロピペット、シリンジから漏れていないか。 ③前処理操作にミスはないか。分取量は適切か。試験管からこぼれていないか。
- 添加回収試験結果が悪くなった。
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多段階添加回収試験(※)を行うことで回収率低下の要因を推測することができます。 ※①『抽出前』、②『抽出後』、③『精製後』に標準液を添加して回収率の差による評価を行う手法
詳細は『STQ法ガイドブック2021』P.76~をご参照ください。
- サンプルから基準値以上の農薬が検出された。
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本当にその農薬で間違いがないのか確認する必要があります。
①標準液と分析試料で保持時間(リテンションタイム:RT)にずれはないか。 ②ライブラリと分析結果が一致するか。 MRM測定の場合は定量イオン、確認イオンの比率が一致するか。 ③再試験を行って分析結果が一致するか。もしくは異なる分析法での分析結果と一致するか。
全自動固相抽出装置(ST-L400)
固相抽出操作を完全自動化。
サンプルと試験管を装置にセットするだけで、あとは自動で固相抽出が行われます。
今まで分析者が前処理に掛かっていた時間を、その他の作業に回すことができます。
詳細はこちら
STQ法前処理キット
残留農薬分析の前処理をより効率的にする製品をキット化。
試験管ラック、押し出しポンプ、ディスポーサブルリザーバー、
吸引マニホールドなど便利な製品をご紹介いたします。
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固相ミニカートリッジ(Smart-SPE)
従来の問題点を飛躍的に改善。固相カートリッジの進化系。
連結時の安定性や操作性に優れ、無駄のない分析が可能です。
従来の固相カートリッジにない長所を兼ね備え、短所を克服した全く新しい固相カートリッジです。
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